会いたいと願うそのたびに 踏み出せた一歩ここまできた
Hey! Say! JUMP、結成15周年おめでとうございます。
15年前の9月21日。
年齢もJr.歴もバラバラな10代の10人が集められてひとつになった。
10人ぼっちで、家族にも言えない秘密を抱えた。
そしてその3日後、15年前の今日、
Hey! Say! JUMPが世に誕生した。
このあいだ10周年をお祝いした気がして、
気づけばメンバー全員がアラサーになってて、
コンサートでは全員でカンチョーして騒いでた。
?
結成当時、平均年齢15歳。
一番下は小学6年生、一番上は高校3年生。
若くしてのデビューに、エリート街道歩いてきたとか言われがちだけど、
その裏には仲間との別れ、向けられる嫉妬、グループとしてひとつになることの苦難、アイデンティティ確立への茨道、グループとしての強みの模索……と、ずっとずっと孤独な戦士として戦い続けてきたことを私はしっている。
最年長だった薮ちゃんは、結成前にジャニーさんに呼び出され、「これで行きたいんだけどどう思う?」と問われる。
Ya-Ya-yahとしてやってきた仲間たちの顔が浮かぶとともに、
「この子たちの運命を自分が決める」ことの重圧がのしかかる。
17歳の青年には残酷すぎる問いだったに違いない。
結果的に、ずっと手を繋いできた仲間と別れ、涙が溢れても悲しみに手を振らざるを得なくなった未来。
天国コンのBorn in the Earth。
「その背中には何を背負う?君が託された未来」で泣いてしまった薮ちゃんのことを思うと今でも胸がぎゅっとなる。
17歳の青年が託され背負った未来。
15周年の彼らを見て、誰も言ってあげられなかったあの頃の薮ちゃんに、「君が託された未来はちゃんと輝いてるよ」とタイムマシンに乗って伝えてあげたい。
彼らは、10周年の時も、「あくまで通過点」と
周年だからという気合いをあからさまには出してこなかった。
当時は私も若かったから、「こんなに沢山色んなこと乗り越えた10年なのに、いいの……?」と思うこともあった。
でも、「こんなに沢山乗り越えた」からこそ、この先もずっとずっと続いていくことを当たり前のように約束してくれる「通過点」というスタンスが、とてつもなく尊くて有難いことなんだって思い知らされる。
彼らの姿勢のその本質に気づいた時、15周年yearの会場で私は号泣していた。
TO THE TOP~サンダーソニアで毎回ボロボロに泣いてしまう。
史上最年少デビュー!と騒がれたものの、グループとしてひとつになることにただただ必死だった1年目。
シングルが1枚も出せなかった2年目。
「Youたち、今まで何を勉強してきたの?」とジャニーさんに怒られた3年目。
3年経ってやっとアルバムが出せて、5年目には「僕のアイデアを表現してくれるのはyou達だけ」とジャニーズ・ワールドの初代座長に抜擢され、インフルエンザでメンバーがバタバタと倒れながらも103公演やりきった。
それでもドーム公演では客席が埋まらず、先輩後輩を呼び、後輩のFC発足式を行い、天井席にもステージを作って空席は黒幕と風船で潰した。
メンバーが多い故に、アイデンティティが確立せず、全員で出る地上波では必ず喋る人が決まっていて、個々では「自分には何もない」と悩みもがいていたあの頃。
それでも最年長がみんなの手を引いて、
ひかが嫌われ役となってみんなをまとめ、
地上波ではやまださまが常に「グループのため」にと顔を売ってまわり、
個々人が諦めずにもがき続けたその未来、
いまここに、誰にも真似出来ない「Hey! Say! JUMP」として在る。
"おかえり"が言えなくて涙にくれる日もあったけれど、
全部全部乗り越えて、そのたびにつよくなって、
ハンデだった大人数はシンクロダンスという武器に変え、
「子どもじゃん」と大人に見向きもされなかったそんな日が懐かしくなるほどに、今では「15年目もかわいくてフレッシュ」な"オリジナル"に変えた。
たくさんの悔しいことがあっただろうけど、
Hey! Say! JUMPはいつだって良くも悪くもアイドルで、
昔は「少しくらい人間らしさを見せてくれてもいいのに」と思っていたけれど、
ずっとずっと有無を言わさずに夢の世界に連れてってくれる、そんなジャニーズ街道を歩むグループでいてくれることに、救われたことが山ほどあるんだと気付かされる。
会いたいと願うそのたびに踏み出せた一歩は数え切れない。
ちょっと、Hey! Say! JUMPへの思いがバカデカ感情すぎて、処理出来れなくなってきた(©松倉海斗)
「もっともっと個性がなくちゃ」
「もっともっと光がなくちゃ」
もがいていたあの頃のHey! Say! JUMP
「劣等感が爪を立てても大丈夫だよ」
「ほらきっときっと此処に咲ける花は他にないってこと」
ひとりひとりが唯一無二なHey! Say! JUMPに
「只此処に咲いた僕らは二度と離れない」
「ひとつも枯らさない待って舞って」
09.24まった涙で咲いた花はひとつも枯らさずにきっとこれからも咲き続けていく。
誰にも弱音を吐けず10人ぼっちで戦わなければならなくて
ぎゅっとぎゅっと内弁慶になったHey! Say! JUMPだけれど
もう大丈夫、8人ぼっちじゃない
たくさんの輪が広がり、今もこれからも広がっていく。
そしてもしも、世界の誰もが彼らのあれやこれやを知らないと言ったとしても
「ちゃんと知ってるよ、ちゃんと見てるよ」と言える味方が、歴史の証人が、たくさんいること、
届いているだろうか。届いているといいな。
まだまだ夢は続いていくんでしょう。
輝いてるその瞳がずっとそのままでいて欲しいから。
Hey! Say! JUMP、結成15周年、
心からおめでとう。